久しぶりのブログ更新になります。
今日は、私が学生の頃に経験した「宿泊行事での不安」について書いてみたいと思います。これは、同じように治療やコルセット生活をしている方や、そのご家族にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
私は中学1年の時に側弯症の手術を受けました。手術に踏み切るまでは、コルセット生活が続き、日常的に「コルセットをつけている自分」が当たり前でした。でも、そんな生活の中でやってきた大きなイベント、それが小学生の修学旅行です。友達と過ごす楽しい時間のはずなのに、私にとってはたくさんの不安がつきまといました。
まず一番の悩みは、コルセットをどうするかということ。普段は長時間つけているのが当たり前でしたが、修学旅行となると話は別です。友達と過ごす中で、修学旅行でコルセットをつけているのは、いろいろな宿泊行事の体験をするのにとてもしんどいし、部屋では着脱の姿を見られるのも気になってしまう。当時の私は、そうした「人の目」をすごく気にしていました。
結局その期間は、思い切ってコルセットを外して過ごしました。友達と同じように行動し、同じ布団で寝て、何も気にせず楽しみたいというそんな気持ちが勝ったのです。でも、心の中には不安がありました。「この数日間で角度が悪くなってしまったらどうしよう」「今まで頑張ってきた意味がなくなってしまうんじゃないか」。そんな焦りのような思いが、ずっと頭から離れませんでした。
楽しんでいるはずの行事なのに、片隅では「大丈夫かな」と不安を抱えている自分がいる。周りの友達にはもちろんそんな気持ちは言えず、にこにこと笑いながらも心の奥ではすこしひっかかっていたのを覚えています。
今振り返ると、そのときに先生や親に正直に相談したから、コルセットを外す決断ができたと思います。コルセットをつけていても配慮してもらえることもあるし、一人で抱え込む必要はないです。
けれど当時は「迷惑をかけたくない」「友達に変に思われたくない」という気持ちの方が強く、修学旅行ではつけたくないと、私は思ったのです。
同じように修学旅行や宿泊行事を控えて不安を感じている子がいたら、コルセットを外すかどうかも含めて、先生や保護者に正直に相談することで、自分に合った過ごし方がきっと見つかるはずです。そして、たとえ数日間コルセットをつけられなかったとしても、それまでの積み重ねがすぐになくなるわけではないと、今なら思えます。
私にとってコルセットのない修学旅行の経験は、久しぶりの開放感でもありました。同じ病気や治療をしている方が、少しでも安心して行事を楽しめるようにそんな思いで今回書いてみました。
最後までご覧いただきありがとうございました!

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