私は小さい頃から側湾症という背骨の病気とともに生きてきました。
中学1年生のときに手術を受け、コルセット生活やリハビリを経て、今は普通に生活できるようになっています。
でも、この普通に生活できるということが、どれだけ幸せで貴重なことかを、私は身をもって知っています。
側湾症というと、周りから大変そうとか、かわいそうと思われることもあります。
でも、私はそう思われたくありません。手術やリハビリを乗り越えた自分の経験は、すごいことだと思ってほしいのです。痛みに耐え、制限のある生活を工夫し、少しずつ回復してきたその過程は、私にとって誇れる挑戦のひとつです。
そして、その経験を通して得た日常を大切にする気持ちや体と向き合う力は、誰かの励ましにもなると信じています。
そんな経験を、同じように側湾症で悩む人や、これから手術を受けるか迷っている人に伝えたいと思い、ブログを書くことにしました。
ネット上には情報があふれていますが、実際に手術を経験した人の声や、日常生活での工夫、手術前後の心の揺れまで書いているものは少ないです。私は体験談を届けることで、少しでも不安を和らげ、前向きになれるヒントを届けたいです。
また、側湾症は本人だけでなく、家族や友人のサポートも大切です。私も手術前は母や祖父母に支えられ、退院後も家族の協力がなければここまで生活を取り戻せませんでした。
ブログでは、患者本人だけでなく、支える家族の視点や体験も含めて書くことで、側湾症に関わる人すべてに寄り添える情報にしたいと考えています。
もう一つの理由は、自分の経験を整理するためです。手術前の不安、痛みに耐えた日々、リハビリで少しずつ回復した喜び…書きながら振り返ると、あのときの自分を誇れる気持ちになります。
そして、何気ない日常を大切に思えるようになった自分の気持ちも、ブログを通して伝えたいのです。
側湾症は完治する病気ではありません。だからこそ、日々の生活の中でどう工夫するか、どう向き合うかが大切です。
私のブログを読んで、「一人じゃない」「こんな工夫があるんだ」と思ってもらえるだけでなく、普通に生活できることの幸せや、自分の経験の価値に気づくきっかけになれば嬉しいです。
そして、同じように悩んでいる人が少しでも安心して、自分の体と向き合う力を持てるように、これからもブログを書き続けたいと思っています。
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