「側弯症を経験したからこそ、“痛みがわかる看護師”になれた」

側弯症

こんにちは♡

4歳と1歳の男の子を育てる

看護師ママ ちゃんゆうです♡

私は小学生のときに側弯症と診断され、中学の時に手術を受けました。あのとき、自分の体に何が起きているのかよくわからず、ただただ不安でいっぱいでした。学校の健康診断でひっかかって、病院で詳しく調べてもらったとき、お医者さんから「背骨が曲がっています」と言われて。それからコルセットで矯正はしていましたが、13歳になる頃には手術が必要な度数になっていました。頭の中が真っ白で、「背骨に金属を入れる手術」なんて全然ピンとこなくて、ただ怖かったのを覚えています。

手術は無事に終わったけれど、術後の痛みは本当につらかったです。寝返りだけで涙が出るほど痛くて、動くたびに背中が引き裂かれるような感覚でした。「もう動きたくない」と思った日もありました。でも、担当の先生や、麻酔科の先生、看護師さん、家族やリハビリの先生の励ましのおかげで、少しずつ前に進むことができました。リハビリは最初はしんどかったけど、「また学校に戻りたい」という思いが私を支えてくれていた気がします。

学校に戻ってからも、悩みは尽きませんでした。体育の授業ができなかったり、重たいカバンを持たなくてみんなとは違う鞄をつかったり。まわりの子と同じようにできないことが、なんだか恥ずかしくて。「普通がよかったなぁ」って、何度も思いました。でも、その気持ちを口に出すのも勇気がいって、誰にも本音を言えずにいた時期もあります。

それでも少しずつ、自分の体と心の距離を縮めていって、いつの間にか「看護師になりたい」と思うようになりました。人の役に立ちたい、自分の経験を活かして誰かを支えられたら…そんな気持ちが芽生えてきたのです。でも正直、体力的にやっていけるのかという不安はずっとありました。夜勤もあるし、抱える仕事は多い。腰にボルトが入ってる私にできるのか、何度も自分に問いかけました。でも、母からと勧められることもあり、自然と目指すようになりました。

むしろ、側弯症を経験したからこそ、患者さんの気持ちに寄り添える場面が多くて。「痛いですよね」「不安ですよね」って、自然に痛みに共感できる自分がいてました。「ありがとう」と言ってもらえることで、「この仕事を選んでよかった」と心から思えました。

今は2人の男の子を育てながら、訪問看護のパート勤務をしています。子どもを抱っこしてぎっくり腰になったこともあるけれど(笑)。私は「ママの背中には硬い棒が入ってるからおばぁちゃんになっても背中まるくならないんだよー!」と言うと子供はそうなん!すごいなー!と笑ってくれます。ちょっと誇らしくて、なんだかうれしいのです。

私は、側弯症を語れる立場にいます。手術して元気になった体験談を持っていることは、ある意味「強み」かもしれません。でも、同時に「私とは違う選択をしている人」もいるということを、いつも心に置いておきたいと思っています。手術が全てじゃないし、コルセットでがんばっている子もたくさんいるし、経過観察だけで不安を抱えている子もいる。だから私は、「私の場合はこうだったよ」という伝え方を大切にしています。

もし、今このブログを読んでいる方の中に、側弯症と向き合っている人がいたら伝えたいです。未来はちゃんと続いています。私は、側弯症でも看護師になれたし、ママにもなれたし、好きなこともあきらめなかった。背中にボルトが入っていても、私は私らしく生きています。

あのとき、手術を受けた13歳の私に、「大丈夫。ちゃんと未来は待ってるよ」と伝えたい。そして今、同じように悩んでいる誰かにも、「あなたも大丈夫だよ」と伝えたいです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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