私が中学1年生のときに側弯症の手術を受ける決断をしたのには、いくつかの理由があります。その中でも一番大きかったのは、先生が実際に手術を受けた方と直接会わせてくださり、話を聞く機会を作ってくださったことでした。
それまでの私は、手術という言葉を聞くだけで胸がドキドキして、不安ばかりが頭を占めていました。手術は痛いのかな、ちゃんと歩けるようになるのかな、学校に戻れるのはいつになるんだろう、、そんな疑問や恐怖が次から次へと出てきて、どれも答えのないまま膨らんで、自分の中でモヤモヤしていました。
どんなに先生に説明してもらっても、自分の中ではわからないことだらけで、怖さが先に立ってしまっていました。
そんなとき、先生が実際に手術を経験した人が受診に来ているから話を聞いてみる??と言ってくださり、手術を経験された方とお会いする機会を作ってくださいました。私は緊張しながらも、その方の言葉に耳を傾けました。
痛みは思っていたより我慢できて、麻酔の先生も痛み止めを調整してくれるよ、ということや
最初は歩くのが大変だったけど、少しずつ回復して、また普通の生活に戻れているよ、とか
手術をしたおかげでこれ以上悪くならずに済んで、本当に良かったと思ってるなど、、
その言葉の一つ一つが、私の心にすっと入ってきました。それまで想像の中でふくらんでいた恐怖が、具体的なイメージに変わっていきました。
体験者の方の穏やかな表情や声を聞いていると、自分も大丈夫かもしれない怖いだけじゃなく、その先にちゃんと安心があるんだ!!と思えるようになりました。
もちろん、手術にリスクが全くないわけではありません。でも、不安を一人で抱え込むのではなく、実際に経験した方の言葉を通して「どう乗り越えられるか」という視点を持てたことが、私にとってはとても大きな安心材料になりました。その瞬間から、手術は怖いだけではなく、前に進むために必要なものと感じられるようになったのです。
振り返れば、あのとき直接お話を聞けなかったら、私はまだ怖さをかかえて手術に踏み切れなかったと思います。
勇気を出して一歩を踏み出せたのは、先生の配慮と、先に経験を乗り越えた方のおかげです。あの体験があったからこそ、私は自分で納得して手術に臨むことができました。
不安を消す方法は情報だけではなく、人とのつながりの中にあるのだと実感します。経験者の生の声は何よりも説得力があり、そのおかげで私は手術に前向きに踏み切ることができました。本当に感謝しかありません。
最後までご覧いただきありがとうございました♡
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