緩和ケアと聞くと、
どこか静かで、少し重たい空気の場所をだと看護学生の頃から思っていました。
家族がそっと寄り添って、
限られた時間を過ごす場所。
でも実際に家族として行ってみると、
思っていたよりずっとあたたかい場所でした。
スタッフさんも優しくて、
先生も自然に声をかけてくれて、おばぁちゃんの背中をさすってくれていました。
おばーちゃんは、昔からよく果物を買ってきて子供に食べさせてくれていました。以前ですが大きいメロンを買ってきてくれました。
私はとても嬉しかったし、
きっと子どもたちにとっても同じ思います。
この前、私の母と子どもがスーパーに行ったときのこと。
果物コーナーの前で、
子どもがふと立ち止まって言ったそうです。
「おばーちゃんにメロン買ってあげる」
その言葉を聞いたとき、
胸がじんわりしました。
教えたわけでもないのに、
ちゃんと覚えていて、
ちゃんと返そうとしている。
あぁ、優しさって、こうやってつながっていくんだなーって思いました。
おばーちゃんがしてくれていたことは、
ちゃんと子どもの中にも残っていて、
今度は自分がしてあげたい、って思える気持ちになっている。
その姿が、なんだかとてもあたたかくて、
少し切なくて、でも嬉しくて。
緩和ケアの時間って、
どうしても「終わり」を意識してしまうけど、
実際に過ごしてみると、
それだけじゃないなって思いました。
子どもが笑って、
おばーちゃんがその声に少し反応してくれて、
何気ない会話があって、
ただ一緒にいる時間が流れていく。
その一つひとつが、すごく大事で、
すごくあたたかい時間でした。
子どもにとっても、
おばーちゃんに会えた時間は、きっと意味のあるものだと思います。
全部を理解していなくてもいいし、
記憶にどれだけ残るかも分からないけど、
会えたこと
同じ時間を過ごせたこと
それだけで、十分と思っています。
長男は、病室では今流行りのけん玉を披露したりしています。この間は、おばーちゃんにお花を持っていこうと言うと、率先してお花を選んでくれました。
緩和ケアは、悲しいだけの場所じゃなくて、
やさしさが静かに流れている場所でした。
そしてそのやさしさは、
ちゃんと次の世代にもつながっていくんだなと感じています。
最後までご覧いただきありがとうございました♡

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